アクソメ、アイソメ、パース、山口晃覆面作家、という説明不足、という逆育てゲー

2016年07月03日

「死なないたまごっち」はやっぱりまた死ぬことにしたでヤンス

Minnerasiaを始めるずっと前に、かつて僕はAlifeGardenというサイトをやっていたことがある。
AlifeGardenは人工生態系に500匹の人工生命を放ちそれが進化する、というもので、登録した会員は自分の人工生命(当時は"虫"と呼んでいた)を選び、その虫と他の虫との間に子供が生まれたらそれも自分のものになる、というゲームだった。
各虫が持っている特徴や形は各個体が持つDNAとして保持され、別の個体のDNAと交配して、遺伝的アルゴリズムで生成された新たな個体が生まれる、というものであった。

それはMinnerasiaと同じく、すべて英語でやっていたため、世界中からアクセスがあり、マニアックな人々の間で人気になった。米国版のWired誌でとりあげられたことや、アメリカのテレビ番組にも(無断で)放送されたことがあったようだ。(僕は日本にいたのでその放送を観ていないが、「テレビで見て来ました」という人がたくさんいた。)

国内では時々雑誌に載ったりはあったが、冷ややかなものであった。
もともと英語でやっていたので、日本では受け入れられ難い、というのもあったが、僕はどうせ日本ではウケないだろう、と思って最初から英語でやっていた。

当時の日本では「たまごっち」のブームがあった。
僕はたまごっちを持っていなかったのでよく分からないが、AlifeGardenとたまごっちを比べる、ということもされた。
雑誌の取材で「たまごっちとの違いは?」などと聞かれることもあった。

たまごっちは基本的に「予定調和のゲーム」である。
「◯◯になったら△△になる」ということが予め仕組まれている。「世話をしなければ死んでしまう」といった具合に。
たまごっちを楽しむ人は、それが大きくなったとか、◯◯になったとか、そういうのを楽しんでいるんだろうが、全部仕組まれたものだ。

それに対してAlifeGardenは予定不調和である。
そのプログラムを創った僕にさえ、どういうものになるかは分からない。ゲームに参加する人も、虫に触ることもできなければ、生態系に何らかの影響を与えることもできない。どういう性質を持てばその環境で"優性=強者"になるのかさえ分からない。ただ眺めて、自分の虫が子供を産むのを待つだけ。
この予定不調和性こそがAlifeGardenのおもしろさである、と僕は思っていたのだが、こんなものが日本でウケるとはどうしても思えなかった。
たまごっちがウケる世界で。

そのたまごっちが久しぶりに復活したようだが、今のたまごっちは死なない仕様になっている、と聞いて驚いた。
この記事によると、「購買層が女子小学生中心のため、"死ぬ"ことがショッキングと感じられるかもしれないと考え、代わりに"手紙を置いてお別れする"という形にした」とある。
「感じられるかもしれないと考え」というところにゲスでヤンス野郎の姿がちらつく。

へっへっへっ、たまごっちが飛ぶように売れてるでヤンスが、死んでしまうのは小学生にはキツいかも分からないでゲス。なので死なないようにしたほうがもっと売れてウハウハでヤンス。

予定調和ゲームでありながら、「死ぬ」という結末を用意していないのは生命について考えなさすぎである。
こんな粗末なものと比べられていたのか、と思うと何ともやりきれない思いだ。

ところがこの記事を読むと、新しいバージョンで"死ぬ仕様"が復活するとのこと。
今度は親の遺伝子を受け継いで何代も続くとのことで、その家系図を描くために死ぬ必要ができたから"死ぬ仕様"を復活させるのだとか。
まあ遺伝的アルゴリズムとかを取り入れて、とかそういうおもしろさを追求したものではなさそうなので安心ではあるが。
もうゲスでヤンス野郎の暴走は止まらない。もともとないとは思っていたが、コンセプトも何もない。

これからは遺伝子でヤンスよ。親の遺伝子をかけ合わせて親に似た子供ができて、それを家系図にしたらおもしろいでゲス。
おっと、そのためにはたまごっちには死んでもらわないとならんでゲスなあ。

お前が死ね、と言ってやりたい。

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