不自由さから生まれるもの人工生命:人工知能に疲れた者たちのワンダーランド

2016年08月07日

とてもじゃないけど

前回、「〜じゃないけど◯◯◯」というおかしな言い回しについて書いた時に、他にもこの言い回しが気になっている人はいるのだろうか、と思ってググってみたのだが、どうやらこれが気になっている人はいないようだった。
やっぱり僕だけがおかしいのだろうか?

「じゃないけど」でググった時に、「とてもじゃないけど」という言葉のおかしさについて書かれているものはあった。

「とてもじゃないけど」

この言い回しは僕にとって、見た目以上涙もろい過去がある。
 

中学3年の高校受験を控えていたとき、僕はどうしてもIという高校に行きたかった。
文化祭に何度か行って、その自由な校風に憧れていた。

今はどうか知らないが、当時の大阪の公立高校は学区制になっていて、学区ごとに行くことができる高校が決まっている。その学区内の公立高校には偏差値によってくっきりとランキングがされていて、誰もが「◯◯高校といえば△番目」ということを分かっていた。
そして僕が行きたかったI高校は2番目だった。つまり、かなり成績が良くないと入れない高校だったわけだ。

最終的にどこを受けるか、ということを担任と僕と親の三者面談で決める時に、僕はI高校を受けたい、と言った。
その時の担任の顔は今でも焼き付いている。苦虫を噛み潰すでもなく、半笑いで「それはとてもじゃないが無理だ」と言った。
自分が受け持つクラスの生徒の進学率が自分の業績になるから、生徒に冒険してほしくなかったのだろう。「とてもじゃないが無理」だとか、「どうせ落ちる」だとか言って、僕がI高校を受けるのを阻止しようとした。イヤな教師だ。 
それでも僕は第一志望を変えなかった。

それから受験までの間、「とてもじゃないが無理」と言われたこととそのときの半笑いの顔が頭に焼き付いたまま、それでも「『とてもじゃない』ということは『とても無理ということじゃない』ということだ」と無理矢理自分に言い聞かせて頑張った。
そして結果としては合格したのだが、合格の知らせを聞いた時にその担任が大喜びしていたのを見ていた僕の両親はその担任を「良い先生」だと思っているようだ。僕にとってはイヤな教師という思い出しかない。

「とてもじゃないけど」ってヘンな言葉。
これも「〜じゃないけど◯◯◯」と同様、中年以上のおっさん限定の言葉のような気がする。
そしてだいたいこの言葉を使うときは半笑いになっているはずだ。
イヤな言葉。 

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myinnerasia at 08:01│Comments(0)ヘンな日本語 

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