都市伝説でできた都市コンピューターとAIに夢見る幻想について

2016年08月24日

ミーム:アジアの遺伝子

都市を構成する都市伝説とはつまりミームである。

ミームとは、リチャード・ドーキンスが「利己的な遺伝子」の中で提唱した概念で、文化にとっての遺伝情報のことである。
遺伝子は生物が遺伝情報を子孫に伝達する役割をするが、生物が一個体の代での最適な生命を得ることが遺伝子にとっての目的ではなく、遺伝子自体が自己複製を増やすことを最大の目的としている、というのがドーキンスの主張である。
これは結果として一個体が最適な生命を得る、ということに繋がることが多いが、それも遺伝子が自らの複製を増やすために最適化するための戦略である、ということである。

そしてドーキンスは生物だけではなく、文化についても言及する。
そこで生物にとっての遺伝子に喩えた概念が「ミーム」である。
 

人類の文化は口承や記述によって代々伝えられていく。
その伝承の中で文化は進化を遂げ、人類にとってより最適な文化へと発展していく。

ここでの「文化」とは、 文明といった大きなものもあれば、たとえば「若者文化」やさらには「ポピュラー音楽の1ジャンル」といったミクロなものもある。
それらは生物の進化と同様、交配、自然淘汰、突然変異を繰り返すことで進化していく。
そこには遺伝子のようなものがあり、それがミームであるということだ。

このミームという概念を用いると、色々なことが見えてくる。
たとえば「グローバリズムとガラパゴス文化」。
グローバリズムを生物の遺伝子に例えるなら、遺伝子が広範囲に拡散することで個体特有の"個性"が希釈され、より汎用的に適応できるように進化したもの、ということができる。
あるいはその反対概念のガラパゴスとは、閉じた系の中で独自の進化を遂げることにより、グローバル化された世界の中では独特の文化として見えるもの、である。

そしてドーキンスの主張にしたがって、このミームというものについても「利己的遺伝子」と捉えるのであれば、文化が進化・発展しているように見える背景には、文化というものの本来の目的は「人類がより豊かな生活を送ることができるように」といったものではなく、ミームそのものが自己複製を増やすことが目的である、と考えることができる。

僕が「アジア」と呼ぶものは、このミームの利己的な振る舞いにより形成され、進化していくものである。

 


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myinnerasia at 08:09│Comments(0)アジア 

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