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2016年09月30日

自動と思っていたものが自動ではなかった、という笑い

自動と思っていたものが実は自動ではなく人間によってなされていた、というオチの笑いがある。
たとえばこちら。

 

あるいはこちら。

 

これらはなぜ笑いになるのだろうか?
 


これは「山田ボイス」の逆である。
僕はここで、「山田ボイスは逆・中国語の部屋だ」と書いた

この「自動と思っていたものが自動ではなかった」というものが山田ボイスの逆であるとするならば、それは「中国語の部屋」と同じ、と言えるのだろうか?

「中国語の部屋」とは思考実験で、中国語がまったく読めない人を箱の中に入れ、外から中国語で書かれた紙を渡されたら、それに答えを書いて返す、というものだ。このとき、中国語がまったく読めない箱の中の人にはあらかじめ対応表が渡されていて、あらゆる質問に対してもそこで返すべき答えの対応が書かれている。
これにより中国語の紙を渡す箱の外の人は、箱の中の人が中国語を話すことができる、というように思う、というものである。

これに対し山田ボイスは、電話に出た架空請求業者が、以前に別の架空請求業者との電話を録音した声と虚しいやりとりをする、というもので、架空請求業者はそれが録音されたものであるということに気づかない、というものである。

さて、では「自動と思っていたものが自動ではなかった」というコントは、山田ボイスの逆ということで、中国語の部屋ということになるのか?

中国語の部屋という思考実験が意味するものは、真の意味での人工知能は実現不可能である、ということである。
中国語が読めない箱の中の人はそこに書かれた「意味」を理解しないまま、あらかじめ用意された回答をする。
それは箱の外の人が、箱の中の人が中国語を理解できる、と思えるぐらいのレベルのものである。
ここではその対応表が完璧にすべての質問を網羅しているということがポイントになる。
その対応表が完璧であったとしても、箱の中の人は中国語を理解しているわけではない、ということである。
これは、たとえコンピューターが技術的に進化し続けたとしても、「意味」を理解できるというものではない、ということを表している。

「自動と思っていたものが自動ではなかった」というコントは確かに山田ボイスの逆ではあるが、箱の中のタモリは、ひとつひとつ切符を見て確認しているし、留守番電話センターのおばはんたちは、ちゃんとメッセージの内容を理解して読んでいる。
つまり、これらの笑いは「逆・逆・中国語の部屋」であって、ここでふたつの「逆」が相殺されて元に戻るのではなく、違うものになっている。

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