ぬか漬けの中の小アジア筒井康隆については語ってはならない

2016年05月25日

ケフィアの中の小アジア

ぬか漬けが小アジアであるというのであれば、ケフィアも当然小アジアである。
ケフィア自体はロシアのコーカサス地方が発祥とのことなので、「どこがアジアだ?」という
ツッコミもあるだろうが、間違いなくアジアである。

ケフィアはぬか漬けと同じく、数十種類の乳酸菌と、数種類の酵母菌からなるものである。
乳酸菌とともに、酵母菌も含まれる、複合発酵であるため、発酵中にガスが発生する。そのため、
密閉容器で販売することができない。
日本の法律ではそこが引っかかるらしく、密閉していないヨーグルトを売ることはできないのだとか。
現地では容器にガス抜きの小穴を空けて売っているらしいが。

一時、「ヨーグルトキノコ」として日本でも流行したことがあるのを覚えている人もいるだろう。
飲料として販売することができない日本では、ケフィアは、粉末の菌種として売られていて、それを牛乳に
混ぜて一日程室温で置いておくことで自分で発酵させるものだが、本来はそれは本物のケフィアと
呼べるものではない。

本来のケフィアとは、かつて「ヨーグルトキノコ」といわれたケフィアグレインに、牛乳を混ぜて作るものである。
ケフィアグレインは、ケフィアを構成する酵母菌などが生成する結合物で、カリフラワーに似たかたちを
している。
このケフィアグレインと牛乳を混ぜた小瓶の中は、一晩で小アジアに様変わりする。
口の中でシュワシュワとするヨーグルトのような飲み物。
それを構成する乳酸菌と酵母菌の種類と数から、腸の健康、アレルギー改善、ダイエットへの
効果がとても大きいらしい。

一晩で牛乳が、おいしくて、健康的で、シュワシュワする飲み物に変わる、という意味で、
これもまた錬金術と言えるものである。

ケフィアはぬか漬けと同様、育てることに楽しさがある。
育てているうちに、ケフィアグレインはみるみると大きくなる。
また、発酵させる時間や、気温によって、味が変わり、シュワシュワする感じも日毎に違う。
そこがおもしろい。 

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myinnerasia at 22:55│アジア 
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