2016年06月08日
むてきんぐはやっぱり無敵だ
もう昔の話になってしまうのかも知れないが、やっぱりむてきんぐは無敵だ。
まず、肩書きが「狂言師」。
悪徳な架空請求業者に電話をしておちょくる様をYouTube等で公開している。
とぼけた声で、九州訛りで、絶妙なおちょくりをする。
当然相手はヤの人なわけで、最初は丁寧な対応をよそおっているが、そのうち凄んでくるようになる。
おそらく、マニュアルにも「そのうち凄む」とでも書いてあるのだろう。
むてきんぐは無敵なだけに、そんな凄みには負けない。
そこには常に(笑)いがある。
とぼけた声も九州訛りも(笑)いである。
相手が凄みすぎて声が裏返ったときは、狂言風に相手が言ったことをそのまま繰り返す。
だから狂言師(笑)。
ただひとつ気になる点は、、、
僕は「誰もが悪であるという人をみんなで叩いて笑いものにする」という行為が大嫌いだ。
最近では舛添の公私混同問題。小保方。古くは野々村議員、姉歯、ホリエモン、、、
これらの人を叩いても、みんなが「そうだ!そうだ!やっちまえ!」と拍手喝采する中での公開処刑。
これはプロのお笑い(「お(笑)い」ではないことがほとんど)でも、「風刺」という形でやったりすることがある。
僕はそういうのを気持ち悪い、と思ってしまう。
叩く側からすれば、誰からも反撃が来ないことが分かったうえでの「許された暴力」。
むてきんぐがやっていた架空請求業者のおちょくり電話はそれにならないだろうか?
ずっとその疑問が残ったまま、ぼくはむてきんぐのおちょくり電話を聴きまくったのだが、
いつも感じる「気持ち悪さ」がなかったのはなぜなんだろう?とずっと考えている。
「そこに笑いがあるから」というのであれば、プロのお笑いでもそうであるはず。
だが、プロのお笑いの人が野々村議員のモノマネなどをしているのを観るのは気分が悪い。
おもしろくない。
それは「(笑)い」ではないからかもしれない。
むてきんぐにそういうものを感じず、ただ面白い、と思えるのはなぜなんだろう?とずっと考えている。
少なくとも、むてきんぐの架空請求業者への電話シリーズは(笑)いであり、芸である。
そしてむてきんぐはやっぱり無敵だ。