2016年06月11日

「シュールな笑い」にかわる言葉はないものかね?

お笑いにはある一定のパターンなり約束事なりがあるはずだが、それらを逸脱して
訳がわからなくなっている笑いを指して「シュールな笑い」あるいは「シュールなギャグ」
という言いかたがある。

たとえば下記。
 

これは20年ほど前に「ダウンタウンのごっつええ感じ」で板尾創路が時々やっていた
「板尾係長」という20秒ほどの短尺もの。
工場をバックにプールがあり、毎回このプールから板尾係長が出てきて、一言だけ
何かを言う、というだけのもの。

ここで板尾係長が言う一言が、毎回、いかにも係長という役職の人が言いそうなこと
なのである。
工場をバックにしている、プールから係長が出てくる、ゴジラのテーマが流れる、、、

訳が分からない。

一般にこういう類のお笑いを「シュールな笑い」という。
この「シュール」とは、もちろん「シュルレアリスム」からきたものだろう。だが、本来の
「シュルレアリスム」と何の関係があるというのだろう?

芸術運動におけるシュルレアリスムとは、ロートレアモンの言葉にある、
「手術台の上のこうもり傘とミシンの出会い」
というように、現実から逸脱することで文脈を外していく、ということである。
「超現実主義」と訳されるのも、現実を「超える」という上記の意味から来ている。

そういう意味では、いわゆる「シュールな笑い」というものは、現実から逸脱して
文脈を無視した笑い、ということで間違っているわけではないような気もする。

だが、現実から逸脱して文脈が外れることでなぜ笑いが起こるのだろうか? 
芸術運動としてのシュルレアリスムの作品を観ても笑いが起こらないのはなぜだろうか?
やっぱり「シュールな笑い」ということばはどうもしっくり来ない。

僕は、「シュールな笑い」という言葉は、別の言葉に置き換えられるべきだと思っている。
だが、それに置き換えるのにふさわしい言葉がなかなか見つからない。
とりあえず今は「シュールな(笑)い」とでも言っておくことにしよう。そうしよう。 

「笑い」という言葉を使わない場合については?
「シュールなギャグ」、「シュールな作品」、、、
これらについては、頭に「(いわゆる)」とカッコつきで付けたくなる。
「『シュールな』という言い方に納得してませんよー」という気持ちで。

だが、毎回「(いわゆる)」を付けるのもうっとおしいので、「()」と省略することで、
「()シュールなギャグ、「()シュールな作品」と言うことにしよう。そうしよう。 

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myinnerasia at 05:07│(笑)い | フィー