ゲスでヤンス

2016年05月21日

「◯◯をイメージしました」というデザインがよくある。
勝手にイメージしてりゃいいのに、それを作品にするとは。

例を挙げようと思って、googleで検索すると、ごろごろ出てくるよ。ゲスでヤンスなのが。

たとえばこれ(二子玉川ライズ)

 「プラトーの上に立ち並ぶ様々な建物は、リボンで繋がれた宝石をイメージしました。」

。。。勝手にイメージしていてください。どうせそのイメージなんか共有できないですから。
共有できたとしても何も面白くないですから。

このデザインに至るまでのやりとりは以下である。

「今度のプロジェクトのテーマは『旅』にするでゲスよ。え?理由?いや、二子玉川は東京の将来を
担う子どもたちを育む街なんでゲスから、人生を『旅』になぞらえてそういう感じでいくといいでヤンスよ。
へっへっへっ」

「敷地には台地をイメージしたでゲス。台地ってプラトーって言うらしいでヤンス」
「お!いいねー。プラトーと言った方がなんかいい響きだねー」
「へっへっへっ、そうでヤンスね」 

「じゃあプラトーの上に並ぶ建物はリボンで繋がれた宝石あたりをイメージしとくでゲスかね。
へっへっへっ
え?コンセプトの『旅』との関係?このリボンのような遊歩道を歩くことが旅ということでいいん
じゃないでヤンスか。」

以上のやりとりを経て、この建物が生まれた。
くだらん。
もっとマジメにものを創ってほしいものだ。
 

myinnerasia at 10:24|Permalink

2016年05月20日

「〜でげす」、「〜でやんす」という語尾で終わる言葉はどこかの方言なんだろうか?
そのふたつを混ぜたような「〜でがんす」というのは広島の古い方言だと聞いたことはある。
また、「〜でありんす」というのもあるが、これは元々郭言葉で、遊女の出身地がわからないように、
方言を消すためにつけられたものであるらしい。

「〜でげす」、「〜でやんす」 については調べたこともないが、太鼓持ちの言葉という印象を
与えるものである。これは赤塚不二雄あたりのマンガにそういうキャラが出てきたためかも知れない。
とにかく本来の由来はどうであれ、ここでは「〜でげす」、「〜でやんす」というのを太鼓持ちの
言葉と勝手に決めつける。

「〜でげす」、「〜でやんす」という言葉を使う太鼓持ちにものを作らせるとろくなことはない。

「今回のモニュメントのデザインでげすが、◯◯ということで△△なデザインを採用したでやんす、いっひっひ」
「この絵は◯◯にしたほうがいいでげすと思ったのでこうなったでやんす、いっひっひ」
「この店の名前は◯◯というのがシャレが効いていていいでげすよ、いっひっひ」 

こういうプロセスを経て世に送り出されることになった不幸な作品のことをこれから「ゲスでヤンス」と
呼ぶことにした。
 

myinnerasia at 10:58|Permalink